サイパンはオレの好みにピターリの
ステキなところだった。
オレはスーパーでは目がランランと輝くが
高級品などの店では目がドヨーンと濁るタイプで
ほとんど買い物に興味がない。
ドレスアップするのが嫌いで
Tシャツやタンクトップに短パンを好む。
透明度のビーチをながめながら
おビールを飲むのが好き。
夕焼けを見ながらおビールを飲むのが好き。
そのよーな条件をすべて満たし、
なおかつ3年間地味に貯めていた
旅資金積立口座に入っている予算で賄える場所で
なおかつ5日間という限定された期間内で
移動にあまり時間や労力を取られない場所で、
願わくば時差の少ないところ、
とゆー条件でサイパンに白羽の矢が立った。
いろいろ書きたいことはあるのだが、
珍味なエピソードだけ2つ。
まず、オレたちは家族で
Stars an● Stripesという会社が運航している
ディナークルーズに乗ったのだが、
このクルーズの名物がロジャ●さんという
エルビス・プレスリーの真似をするシンガーなのである。
か・・・彼のテンションがふつうじゃなくってねえ・・・(ヨロヨロ)
乗り込んだ瞬間、●ジャーさんに
「ハアアアア〜イ、ゲンキですかあああああああ」
とテンション高く迎えられるオレたち一家。
夫もかなりテンションが高いので
「ゲンキでえええええす!How're you doing?」
と切り返し、すごい騒ぎになってしまったのだが、
そのときにロジ●ーさんは、我が家の人々に
イジる対象として白羽を立てた模様・・・・
パフォーマンスの間じゅう、
しょっちゅう「ゲンキですかあああ〜、●●さあああん」
名指しでノリを確認されていたのだが、
最後に「愛しのエリー」を歌う段になり、
ツツツ・・・と寄ってきた彼は
いきなりカメ姫さま(多感な女子高校生)の前にひざまづき、
バラを差し出して
あろうことかカメ姫さまの名前を
エリーの部分に置き換えて
「カメ姫〜、マイラブ、ソオオォスウィート〜
と熱唱し始めた・・・・
心からイヤな顔をしてうつむくカメ姫さま。
そこにどんどん寄ってきて、
熱唱を続けるロジ●ーさん・・・
となりのテーブルに座っていた韓国人のグループの中の
親切そうなおじさんがその模様を
ずーと動画に撮影していた・・・・
最後にそのおじさんがやってきて
「この動画を送ってあげるから
メルアドをください」と仰るので
さしあげると、本当に1週間後に
動画が送られてきた・・・・
あれ以来、「愛しのエリー」がスカーリ、トラウマになって
しまったわが娘。
面白いので送られてきた動画を最近見せてやったら
本当に本当にイヤそうな顔をしていた・・・
ま、そんな感じで(どんな感じ?)
ディナークルーズはオススメ!
そんな被害にあっていたのは
カメ姫さまだけだったし・・・・
珍妙ビームさえ発散していなければ
イジられることもないと思います・・・・
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享楽をこよなく好むオレは
ホテルのスパ付属のマッサージサロンで
タイマッサージを受けることに。
予約してウキウキと出かけたら
2畳ほどのマッサージ個室に通された。
薄暗い個室の中で着替えて
マッサージのお姉さんを待っていると
かなり大柄なボブヘアのお姉さんがやってきた。
「ハロー」
とご挨拶をしてから、ヤブカラボーに
マッサージを開始。
タイマッサージはセラピストさんに
羽交い絞めにされてぐいーんと背中を
弓なりにそらされたり、
ほとんどブリッジのよーなポーズをさせられたり、
非常にアクロバティックで大忙しなのだが、
身体の隅々までよーく伸びるので
オレのお気に入りである。
で、今回のサイパンのお姉さんは
とにかくものすごい力持ちだった。
弓なりにそらすときとか、
これまで誰の手でも経験したことがないよーな
力強いストレッチ・・・・
マッサージのぐいぐいぶりも尋常じゃない
すっ、すごい、この力持ちっぷり・・・・
何を食べたらこんなに力強くなれるのかしら・・・・
お姉さんの香水のかほりが鼻孔をくすぐる・・・
ぐいぐいとストレッチされているうちに
頭がボーとしてきて、
いつの間にか魂の抜けた人形のよーになり
ただもくもくとストレッチされるに任せるオレ・・・
そうこうするうちに60分が過ぎ、
眼鏡をかけてチップを渡す段になって
はじめてお姉さんの顔をまじまじと見たら、
IKKOさんにクリソツ
大変美しくメイクアップされているものの、
おそらくその性別は元は男性だったことが
ありありとうかがえる方であった・・・
力持ちだったもんねえ・・・そうかそうか。
元日だったので、スヌーピー柄のお年玉用のポチ袋に
あらかじめチップを入れておいたオレが
それを取り出して
「どうぞ。日本のお正月の習慣にしたがって
この袋に入れてきました」
とゆうと、サイパンのIKKOさんは
「フォア・ミィ?
オ〜、ソー・キュート
と大変喜んで下さいましたが
その声はピーターさんにそっくりでした。
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そんな感じであちこちに
珍味なエピソードがばらまかれていた休暇でしたが、
それにしてもカメ姫さまが珍味最前線にいて
毎日どっかんどっかん花火があがってるよーな毎日だったのに比べれば
本当にネタ的にも凪だわあ〜〜
しかしバンザイクリフという
戦時中、在サイパンの邦人3000名近くが
追いつめられて次々に身投げをした崖に行ったら
やっぱり胸が詰まって静かに手を合わせるしかできませんでした。
たくさんの人の命を
無慈悲に奪っていった戦争。
そんな戦争の爪痕が
あちこちに残っていました。
オレたちは年代的に日本の繁栄を
享受してきたけど、
日本という国を守るために
多くの尊い人命が奪われたということを
改めて胸に刻むことに。
いろいろと考えさせられる旅にもなりました。
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サイパンのマニャガハ島とゆーところに
1日わたってボートシュノーケリングとか
バナナボートとか、いろいろ楽しく遊んだのですが、
海がとにかく、セルリアンブルーの絵の具を
溶かし込んだみたいな色で
信じられないほどきれかったわ〜〜
ここの海の家みたいなところで
おビールを飲みながら
ふ〜〜と満悦の溜息をもらしたオレでした。
でもデジカメが壊れていたので
思い出は韓国人のおじさんが
メールで送ってくれたディナークルーズ動画だけ・・・
2012年も珍妙な一年になりそうな
そんな予感を胸に成田に帰ってきたのでした。
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